お茶で綺麗道

茶道を通して英語と綺麗を磨きましょう

花 Flowers

昨日は掛け軸の事を説明させていただきました。

お茶では普通掛け軸とは言わず、ただ ”軸” と言います。

わかりやすいように前回はタイトルに掛け軸としました。

 

地方にお住まいの方なら、お家に和室があり、床の間がありますね。

そこにお軸がかかっていらっしゃるかもしれません。

東京に程近い、一戸建てにも、床の間がついている、和室をお持ちの

ご家庭は、いくらでもありますが、しかし、そこを床の間として、

掛け軸をかけてあるお家は、今はなかなかありません。

家に掛け軸がある方がめずらしいし、ご先祖が使っていた物なら

家にある、とか、お爺さんのコレクション、とか。

今の人達には馴染みの薄い物だと思います。

 

今日は  です。

茶室には花を飾ります。

花瓶の事を花入れと言います。

華道では花器などと言いますね。

華道とお茶の花は全く違う物なんです。

お花を活けると言う事は一緒ですが。^_^;

 

ここで、利休七則 Rikyu's 7 rules

利休さんによって、定められたと言われている、

お茶の人の心得です。

他の人のお茶ブログにもよく出ていますが、

これは外せないので、載せますね。

 

1 茶は服のよきように点て

        Make a satisfying bowl of tea.

 

2 炭は湯の沸くように置き

  Lay the charcoal so that the water boils efficiently.

 

3 夏は涼しく冬は暖かに

  Provide sense of warmth in the winter and coolness in the summer.

 

4 花は野にあるように

  Arrange the flowers as though they were in the field.

 

5 刻限は早めに

  Be ready ahead of time.

 

6 降らずとも雨の用意

   Be prepared in case it should rain.

 

7 相客に心せよ

  Act with atmost consideration toward your guests.

 

英文もつけました。

訳はいろいろありますが、私はこれを載させていただきますね。

 

今日は4を説明します。

追々これらは説明して行こうと思います。

 

言葉通り、野にあるように自然に花入に入れましょう。

と言う事です。

茶花は大きな花は使いません。山に自生しているような、

控え目な花達と言ったらいいでしょうか。

なので、お花屋さんで売られているようなお花は

使いません。華道で使うお花ともだいぶ違います。

大きく言いますと、夏は槿、冬は椿に代表されます。

お花は先生方が一番頭を悩ます事柄です。

お茶会の当日に、大きな蕾を付けている花が

ちょうどあればいいですが、自然の物なので、

なかなかうまくはいきません。

そうなんです。 茶花は茶室にある時に

咲いていたらいけません。蕾で今にも咲きそうな物を

入れます。小さい花なら咲いていてもいいです。

 

今にも咲きそうな蕾は未来を私達に示してくれますね。

茶会の最中に咲いてくれたら、最高! なんですよ。

 

茶室に入り、ゆっくり花を愛でるなんて、

贅沢な時間ですね。

日頃、大きな素敵な洋花を見る事が多いですが、

小さな花も人を感動させます。

 

先生に是非、お花の事も聞いてみましょう。

 

f:id:My-tea:20200828222129j:plain

ある日の先生宅のお花

yamayachado.wixsite.com