抹茶です。
茶道はとどのつまり、抹茶をいただく、差し上げるお稽古です。
抹茶には2種類あります。
濃茶と薄茶 と言います。
いつも私達が思い浮かべる抹茶は薄茶なんですよ。
あれが薄茶? とお思いになると思いますが、
濃茶はその倍以上の抹茶を入れます。
薄茶は点てる と言います。
濃茶は練る と言います。
茶道では、濃茶を差し上げる事が本流で、
薄茶は砕けた、カジュアルな感じと思って下さい。
まずは皆さんは薄茶を点てる事から始まります。
その前に割り稽古と言いまして、
ひとつひとつの手順を分けて、細かく教わる事が
最初ですね。
帛紗捌き、茶巾の畳み方、道具の扱いなどです。
茶筅を振って薄茶を点てますが、
ふわふわの細かい泡が全体を覆うような点て方は
裏千家なんです。
他の流派はそれぞれの立て方があります。
私は海外の人に茶筅を振ってもらう時には
Make a lot of bubbles like a cupccino.
カプチーノの様にたくさん細かい泡を点てて下さいと
説明します。
皆さん一心に茶筅を振ってくれます。(笑)
濃茶は、一碗を最高5名で回し飲みします。
今では出来ませんが...。(-_-;)
茶室に、5名も入ったら、いっぱいです。
小さな部屋に人が寄せ合う、と言う行為は
親近感と安心感、なにかを共有している同士のような
感情が沸きます。
狭い居酒屋の感覚と似ているんですよ。
狭い居酒屋で、お酒を飲むと気持ちが落ち着くような
感じを受けませんか?
そう言った感覚です。(笑)
そのお茶の味を皆で共有し、お茶碗を愛でて、
茶室の設えを話題にします。
これはお稽古が進んだ先のお話しになりますね。
今は、2種類のお茶がある事を覚えて下さい。
茶筅を振って、お茶を点てるのは楽しいです。♪