入門初日は緊張しますね。
いつもの生活と全然違う環境がそこにあります。
たとえ公民館の和室でも、そこに先生がお座りになっていると、
ピンとした空気が張り詰めています。
先輩方がテキパキとお稽古準備を始めています。
先生にご挨拶をして、ひとりひとりお稽古致します。
初心者は割り稽古と言いまして、
まずお辞儀の仕方、立ち方、座り方、から始まります。
中学、高校で運動部に居た人は、先輩への礼儀、
あいさつだのが身についていると思います。
それは時には行きすぎになって、
悪しき慣習になる事もありますね。
今では、どうなんでしょう。
私が私立の高校に依頼されて、ニュージーランドから
1週間のショートステイに来日した姉妹校の生徒達に
お茶のデモンストレーションをした時に担当だった先生方は
生徒さん達と、優しく友人のように接していました。
厳しいと窮屈になりますが、
立ち居振る舞いは校則とは違いますね(笑)
今ではね、その立ち居振る舞いを
お母さん方も子供達に教える事ができません。
まず家の中に和室がない家がほとんどではないでしょか?
畳みがあっても、ベッドが置いてあったり、
絨毯を上から敷いていますし、洋風に使っていると思います。
畳みに正座する、襖の開閉をする。綺麗にお辞儀をする。
襖?
ですよね。
昔は当たり前だった事なんです。
こんな事ですが、
そうそう、
身についていると、就職活動にも役に立つと思いますよ。(笑)
さぁ、お稽古が始まります。
あなたの中から綺麗を引き出して下さい❤