お茶で綺麗道

茶道を通して英語と綺麗を磨きましょう

茶人の美意識

f:id:My-tea:20210521220843j:plain

ガクアジサイ

紫陽花が咲き始めて来ました。

これから見頃ですね。

 

「茶人の美意識」

このような題名の大亀老師の文章が

本にありまして、

「そうなんです!」と心から頷ずけました。

 

いったい美とは何か?

以下が老師の文です。

 

美しいか美しくないかは、各個人の観点で

あり、一口に割り切りにくいものがありますが、

大勢の人が見、その道の優れた人が見て

美しいとするものは、やはり美しいと

せなければならないのであります。

結局は見通す眼力が大事なのです。

この眼力が養われていないと、美を見ても

美と感じません。

そう言う所から見ると、

昔の茶人と言うものは、洗練された美観を

持っていました。

そうして一つの美の世界を築き上げて

おりました。

建築に、庭に、衣服に、食料に、器に、

物腰に、至れり尽せりの感があります。

全て簡素を尊んで、その物腰は柔らかく、

和敬清寂を精神の中心として、400年も前に

完成した美でありますが、

いまだにこれをしのぐものが出て来ません。

ーーーーーーーー

 

常々お茶は総合芸術だと申して来ました。

 

そうなんですよ。

茶人の姿もその中の美の一部なんです。

 

映画「日日是好日」に

お辞儀が只者ではない とか言うセリフが

あったと思います。

そのお辞儀の背景には、

建築、庭、衣服、食料、器、が見えて

来るんですね。

すべてがひとつとなる「美」なんです。

 

 私はなぜお茶が好きなのかしら?と

自問することがよくあります。

 

侘びの調和が美しいんですね。

美しいものが見たい、その中に居たいんだと

思いました。

 

面白くて、止められません。>_<