先日釜師さんの工房へお邪魔した時に
買い求めた本です。
長野垤志(てっし)さん著
写真は室町中期から末期の京都の工人が
注文を受けて製作したミミズクの釜です。
古京釜と呼ばれます。
お釜を運ぶ時に鐶(かん)と言う鉄の輪っかを
かける穴がお釜には両側に空いています。
そこを鐶付と言います。
写真で分かるようにみみずくの耳のところに
丸い穴が見えると思います。
そこに鐶を掛けます。
その鐶付はトンボの形だったり、
鬼の顔だったり、竹だったり、
海老だったり、
(海老の髭が長~く描かれています)
兎だったり。
いろいろあります。
お釜の見どころの一つですね。
江戸時代より前なのに
こんな精巧な仕事をする職人が
いたんですね。
このみみずくの釜だけではなく
本当に個性豊かな釜が
沢山作られていました。
見事です。
450年以上前でしょうか?
電気も水道もガスも機械もない中、
型を作り、鉄を溶かし、型に流す。
自分の感だけでここまで作り出せる
技術。
釜だけではありません。
職人さんの技術は
本当に目を疑うくらい、
素晴らしいです。
こう言ったも物に出会えるのも
お茶の醍醐味です。
日本美術の素晴らしさ。
ありませんよ~。>_<