今日は三番叟です。
初釜から新年の設えになる茶室は
おめでたい物が道具の中に取り入れられます。
鶴亀、富士山、子孫繁栄、五穀豊穣、
末広がりに、幾久し、不老門 松や千年の緑 など
昔の人の縁起担ぎ、言い伝え、
さまざまな言葉と、ちなんだ茶道具が
出て来ます。
おめでたい物、縁起物も沢山あります。
一度では覚えきれません。>_<
毎年一つずつでいいですよ。(^^)
先生の茶室にある物を見て下さいね。
中でも私が好きなのは三番叟です。
能や狂言、歌舞伎の演物で、翁の中の
五穀豊穣ですね。
もみを巻く鈴や日の丸の烏帽子が蓋置に
なって茶室を飾ります。
狂言や歌舞伎の三番叟は動きが軽快です。
よくわかりませんが、楽しいんです。🎶
今では長寿が当たり前で、おめでたいとは
言わなくなりました。
昔は元気で長く生きられて
いる事に感謝していました。
今ではほとんど当たり前のように
子供は無事に育ちますが、
昔は元気で大きくなる子は幸運でした。
5歳まで生きられない子供が沢山いました。
生きている、食べる物がある事に
感謝したんですね。
新しい年を迎えて、この一年も
元気でいられるように、縁起物を沢山
用意して祈ったのだと思います。
これらの言葉を古めかしいと思わずに、
生きているのは当たり前じゃないんだ
と言う事に感謝したいですね。
茶室の設えが教えてくれます。