今日は人物紹介です。
”淡交”と言う裏千家の月刊誌があります。
その中でロバートキャンベルさんの
”名品に会いに行く”と言うトピックがあります。
毎月、国宝、重文クラスの名品を見せてもらい、
担当者さんとそれについて解説を載せています。
彼はニューヨーク市で生まれ、日本文学研究者
国文学研究資料館長 etc
と言う肩書きの人です。
テレビでもコメンテーターをされたりして
いますよね。
皆様ご存知だと思います。
私はお茶は好きですが、
あまり古いものに興味が持てないところが
ありまして、^_^;
そのあたりを勉強しないと思いながら、
疎かにしています。(-_-;)
10月号では 伝紀貫之 寸松庵色紙
を見ています。
もう、この物自体、私にはなんだか.....。
とにかく色紙です。
そこに、在原業平作と言われている、
有名な和歌が書いてあります。
”ちはやぶる かみよもきかず たつたかは
からくれないに みずくくるとは”
この色紙には かみよもしらず と書いてありますが、
こういう例もあるのかと? とロバートさんに
担当者が聞いています。
調べてみます とロバートさん。
11世紀の作品で、当時はまだカナ文字が
完成されていなかったそうで、
この詩に ”は”の文字が3回出て来る、
その3回とも元になる漢字が違うから、
”は”の字がいろいろなんだそうです。
ちはやふる のは は 者 から
たつたかは のは は 盤 から
みずくくるとは のは は 波 から
漢字をくずして書いてあるから同じカナでも
筆の力の入れ具合がちがって来る、
と言う事なんでしょうね。
毎月読ませていただいていますが、
知識の深さには驚きです。
お茶は総合芸術ですから、
このような詩もたびたび出て来ます。
ついて行くのでせいいっぱいですが、^_^;
古今和歌集(古典)もお茶のフィールドです。❤
興味がおありでしたら、勉強してみて下さい。
背筋がもっと伸びますよ。♪